小児科と皮膚科の論争

ここまでの話をまとめるとアトピーの原因には先天的なものと後天的な物があり、ステロイド治療が逆効果になっているということになります。

先天的な原因は取り除けませんから、アトピーを治すにはステロイドを使用せず、後天的な原因を取り除き、体が本来持つ自然治癒力を引き出してやる必要があります。

後天的な原因として考えられるのは

1.食事、水
2.外的な刺激(精神的なものも含む)

のどちらかになります。

アトピーの原因を考えるときお医者さんの立場で意見がまったく異なります。小児科の先生はアトピーの原因(アレルゲン)を食物アレルギーとして考えます。

一方皮膚科の先生はアレルゲンをダニやカビなどの外的な刺激として考えます。両者はよく論争を巻き起こすそうです。

アトピーの患者さんが最初に増えだした頃、ほとんどは子供さんたちばかりでした。そして大人になるに従って自然と治ってしまうものでした。

おそらくその頃は敏感な子供の体が食べ物の中の何かの成分に反応してアレルギー反応を起こしたのでしょう。体が大きくなるにしたがって抵抗力ができ、治っていったのだと考えられます。

しかし、最近のアトピーは食事制限をするだけではなかなか効果がなく、大人になっても治らないケースが増えてきました。もはや子供だけの問題ではなく、大人になって突然発症するケースも増えてしまっています。

皮膚科医の先生たちは、現代の生活がアルミサッシなどで密封されているためダニやカビなどを異常に繁殖させ、肌の表面から痒みを引き起こす刺激を与えているのではないかと考えています。

両者の論争に決着がでないことが意味しているように、アトピーの原因はもっと他のところにも目を向けなければいけないように思えます。

食事や水、外的な刺激には具体的にいったいどういうものがあるのか、もう一度整理して考え直してみましょう。